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2020年6月13日のサワコの朝。
ゲストはジャズピアニスト大江千里。
NYに住み着いて12年。
自宅からリモート収録してくれた。
2人に1人は陽性
新型コロナウイルスの感染者が多いアメリカ。
ブルックリンでは二人に一人が陽性。
そんな街に住んでいる大江千里。
毎日、救急車が感染者の為に動き回っていた。
番組収録中も救急車の音が聞こえる。
途中、地下鉄の音が響く。
大江千里はまさにNYに住んでいた。
NYの役割を果たせ
3月22日、NY州が都市封鎖になった。
必要最低限の買い物と散歩しか許されない。
人がいなくなった街はゴーストタウン同様。
大江千里も自宅にこもり、ピアノ練習。
すると、隣から拍手。
こんな時、人との繋がりを感じる。
NY州知事、アンドリュー・クオモからの言葉。
「Do your part of NEW YORK」
(ニューヨークの役割を果たせ)
医療従事者にこれ以上負担をかけないために。
まずは家から出ないこと。
みんなで繋がって頑張ること。
大江千里の携帯にはクオモからメッセージが届く。
・3食分の食事を渡せる場所があること
・街のパーキングは違反にならなくなったこと
勿論これはNY市民に対するメッセージ。
一人ではない。
みんなで頑張っているという気持ちになれる。
コロナ禍で作られた40曲
家から出られない大江千里。
新型コロナの前線で頑張っている軍隊の人たち、
感染者と直接対応している医療従事者たちなど、
家に帰れない人たち。
会いたいけど会えない人たちへ。
少しでもホッとしてもらいたい。
そんな思いを込めて大江千里が作った曲「Togetherness」
4月にSNSで発表。
それを聴いたAP通信が「コロナ禍で作られた40曲」に
選ぶかもしれないと言われたが、連絡なし。
選ばれなかったんだ…と思っていた頃、
メールが来た。
「23番目に選ばれれている」
すぐに検索。
スクロールダウンしたりアップしたり。
大江千里は画面を見ながら右往左往。
自分に落ちつけと指示。
やっと見つけた。
23番目ではなく、24番目に発見。
間違いなくエントリーされていた。
曲と歌詞が降りてきた
リモートを通して「Togetherness」を演奏した大江千里。
短い曲がだ、優しい気持ちにさせてくれる。
実は歌詞があるのだと言う。
楽譜を見せてくれた。
日本語で歌詞も一緒に書いてあった。
「二人だけのTogetherness
離れていたって
目をつぶれば
いつも一緒」
歌詞とメロディーが一緒に出てきたらしい。
人生はなりふり構わず
現在、ジャズピアニストの大江千里。
デビューした時はシンガーソングライター。
今よりも痩せていて可愛かったし、人気もあった。
今は第二の人生。
「人生は思い立った時に動けば、
何をとるかで自分のこころが変わる」と言う。
今から3年前の2017年。
大江千里はミネアポリス・セントポール国際空港にいた。
空港内のグランドピアノで演奏する仕事だ。
日本だったら、大江千里だと言えば誰もが立ち止まる。
しかし、ここはアメリカだ。
誰も大江千里のことを知らない。
大江千里は通りすぎる人に語りかける。
「僕は日本ではジャスティン・ビーバーだった」
そして、どうしてアメリカに来たかを伝える。
拙い英語でなりふり構わずにしゃべって演奏した。
どうしても手にしたいものがある時は格好を気にしてはいけない。
人生は前に進むしかできない。
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