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2020年8月2日のがっちりマンデー。
せまい業界シリーズ。
今回は、「羽根」。
夏場で目立つのは、扇風機。
でも、もっと大きな羽根で儲けていた。
その秘密教えます。
ビッグアスファン
愛知県名古屋市の”豊田通商”。
TOYOTAグループの総合商社である。
営業担当の古川雄一郎さんが商品を紹介。
案内されたのは、屋外のテニスコート。
天井を見上げると、直径5.5mの羽根。
”ビッグアスファン”だった。
全長最大7.9mの巨大扇風機。
8本の長い羽根の先がスキー板のように曲がっている。
これ、アメリカで既に15万台以上売れている。
超人気商品。
回り方は優雅
ビッグアスファン1台=家庭用の扇風機50台分。
羽根が動きだした。
ゆっくり回る。
結構優雅ですね。
これでいいのかって不満な方もいるかもしれない。
しかし、ゆっくり回すのがいいらしい。
普通の扇風機は1分間に約1000回回る。
ビッグアスファンは約60回。
風速1m/秒。
かなり遅い。
でも、これで体感温度は5度くらい下がる。
人を心地よく冷やす適度な速さ。
強い風は体育館には必要ない。
始まりは牛
ビッグアスファンはアメリカで開発された商品。
最初の目的は、牛の熱中症対策だった。
暑くなると、牛の乳が出にくくなる。
牛が快適に過ごすために作られた商品。
牛ににいいのなら、人にもいいはず。
ビッグアスファンでコストカット
ビッグアスファンは大きなスペースをよく冷やす。
全長5.5mだと、30m四方くらいの範囲に大きな対流を起こす。
嬉しいことに、電気代がエアコンの10分の1。
あのスパリゾートハワイアンズも利用していた。
大きなスペースに3台導入。
空調コストが月に約100万円カット。
秘密は羽根の先
ビッグアスファンがバカ売れする場所がある。
物流センターの倉庫。
豊通物流の巨大倉庫にも利用されていた。
全長6.7mのビッグアスファンを4台設置。
多く棚の間で働く人を冷やしてくれている。
秘密は羽根の先にある。
天井に向かって先がカーブしている。
これのおかげで風を斜め45度に吹き降ろしている。
羽根がまっすぐだと空気の何割かが横に逃げてしまう。
羽根先が曲がっていると空気を逃がさない。
斜め横に落とすことができる。
だから、どこにいても涼しい。
ビッグアスファンの価格は1台300~400万円。
年間300台売って、がっちり儲けています。
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