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2018年8月21日のセブンルール。
ヴィッセル神戸寮母。
村野明子51歳。
神戸市西区。
ヴィッセル神戸育成センター、三木谷ハウス。
高校生やプロの若手選手30人以上が生活。
選手たちの胃袋を掴んでいる村野明子。
そのセブンルールとは?
1 盛りつけはワンプレート
村野明子が寮で食事を作るのは週に5日。
昼食と夕食を中心に選手やスタッフ約50人分の食事を作る。
冷蔵庫の中身と相談してメニューはその日に決める。
あるもので作ればロスも少なくなるのだと言う。
ある日の昼食。
親子丼を作る。
鶏肉10キロを使用。
さすがの量ですね。
体調の悪そうな選手に声をかける村野明子。
選手の表情から体調を把握する。
これも仕事の一つ。
毎年ユースチームからプロチームに上がれるのは。
わずか1~2人。
厳しい世界です。
寮の高校生の1日摂取カロリーは3500~4000㎉。
バランスの取れた食事は体つくりに重要。
村野明子の盛りつけにはルールがある。
ワンプレート。
食材を5色に分類。
- 赤→たんぱく質(肉や赤身の魚など)
- 白→カルシウム(乳製品、大豆加工品や小魚など)
- 黄→炭水化物(米、パンや麺類など)
- 緑→ビタミン(野菜や果物など)
- 黒→鉄分(海藻類、貝類やゴマなど)
それがバランス良く入っているのか確認する。
その時ワンプレートだとわかりやすい。
2 買い出しは一人で行く
寮母には体力と判断力が必要。
業務スーパー布施畑インター店。
村野明子は買いまくる。
目に付いたもの。
選手が食べそうなものを、
次々とカゴに入れていく。
無計画なので買い忘れはある。
が、それはしょうがない。
調味料は箱買い。
ものスゴイ量がレジに運ばれる。
会計は84,501円。
買い上げ点数263。
袋詰めだけでもたいへん。
でも、いつも一人で買い出しに来る。
誰かを乗せると買い物を入れるスペースがなくなる。
車へ積み込むのを店員さんが手伝ってくれたり、
袋詰めをサポーターさんが手伝ってくれることもある。
いろんな人に支えられて寮の食事は作られる。
3 叱り役は夫に任せる
東京出身の村野明子。
高校卒業後化粧品会社に就職。
24歳で結婚。
専業主婦になり一男一女を授かった。
転機は34歳の時に起きた。
夫はサッカー日本代表チームのマネージャー。
日韓ワールドカップ終了後。
どこかのJリーグチームに入る予定だった。
コンサドーレ札幌の管理部長。
北海道へ単身赴任。
選手たちの食事はコンビニの弁当だった。
「北海道に来て選手の食事を作ってほしい!」
夫の頼みを引き受けるべきか否か。
まだ子供たちも小さい時期。
でも、家族は一緒に暮らしたほうがいい。
北海道へと旅立った。
慣れないことばかりで、最初はきつかった。
選手とのコミュニケーションの取り方。
栄養バランスの摂り方もわからなかった。
ずっとキッチンで過ごした。
食事の時間が過ぎても選手は来ない。
泣いてばかりいた。
寮にはルールが3つある。
- 1門限を守る
- 2無断欠食しない
- 3当番制で掃除する
それを破った時、叱るのは夫の役割り。
村野明子は優しい寮母でいられるのは夫のおかげ。
4 縁切り神社で良縁を願う
村野明子のオリジナル料理の撮影。
地元の食品会社から依頼されたものである。
村野明子は札幌の寮母時代にブログを書いた。
それが書籍化。
今では寮母以外の仕事も多い。
大谷翔平選手の食事を作りにアリゾナに行ったこともある。
とっても忙しい村野明子の息抜き。
それは1~2か月に一度京都へ行くこと。
いつも行く場所がある。
東山区の安井金比羅宮。
縁切り神社で有名な神社である。
悪い縁を切るように願う人たちが来る。
村野明子は縁結びのために来る。
願い事を念じながら境内の石にある穴をくぐる。
悪い縁を断って、良い縁を結ぶ。
5 家族の食事は鍋料理
7月中旬。
娘の向日葵と2か月ぶりの再会。
神戸の自宅は村野明子一人だけ。
夫は寮での寝泊まりが多い。
家に帰るのは、月に数日。
久しぶりに家族で食事。
この日の夕食は、みぞれ鍋。
村野家の食卓は鍋が多い。
野菜もタンパク質も摂れる。
両親ともに忙しかった。
一家団欒はほとんどなかった。
でも、向日葵さんは寂しくはなかった。
振り返れば、楽しかった。
6 女子大生を積極採用する
ヴィッセル神戸寮の夏の恒例行事。
BBQ。
選手たちの表情も和やか。
これは参加している女性たちのためか。
女性たちは夕食のバイト。
多くは大学生!
栄養学を学んでいる大学生たちを採用。
それが思わぬ効果もあった
選手たちのモチベーションアップ!
7 サッカーの話はしない
夕食よりも早い時間。
寮でうどんを作る村野明子。
午後6時から試合。
うどんでエネルギー補給。
高円宮杯JFAサッカープレミアリーグ。
2018WEST第9節。
試合の間、寮では夕飯の仕込み。
ハンバーグを作って選手たちを待つ。
「お帰りなさい!」
選手たちを迎える村野明子。
選手たちの声のトーンで結果はわかる。
だから、あえて試合の話はしない。
この日だけでなくてもサッカーの話はしない。
選手たちもリラックスできて嬉しいと言う。
成長する子供たちを見守りながら、
村野明子も成長していく。
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